バンジャマン・ルルーはオリヴィエ・バーンスタインと同時期に世に現れた新進の天才醸造家です。若くしてボーヌの名門生産者、コント・アルマンの醸造責任者を努め、赤ワインも好きだが白ワインも造りたいという意思を持ち独立しました。評論家山本昭彦氏のバンジャマン・ルルーに関するレポートでは「コント・アルマン仕込みの赤ワインにも定評がありますが、オークセイ・デュレスやムルソー、シャサーニュ・モンラッシェあたりの白ワインは実に見事であり、バタール・モンラッシェやコルトン・シャルルマーニュといったグラン・クリュは感動を与えてくれる逸品だ。そもそも生産量が少なく、日本への入荷量も数えるほどなので値が張るのは仕方がない・・」と評されています。優れた区画、優れた品質のブドウを買い少量を仕込むというスタイルはオリヴィエ・バーンスタインに似ていますが、豪華絢爛なオリヴィエ・バーンスタインに比べると樽や造り込んだスタイルを避け、テロワールに忠実なワインにこだわりを持っています。その品質は高く評価され、年々価格も高騰していますので早いうちに入手しておくべき生産者だと思います。バンジャマン・ルルーのコルトン・シャルルマーニュは生産量が極めて少なく、仕入れできるワインショップもごく僅かで市場価格は2017年、2018年物で現在、です。この2011年物のようなバックヴィンテージ物となるともはや市場では入手能と思われます。画像では確認しづらいですが、液面はキャップシール下端から2ミリ程度です。セラーで大切に熟成されたとても稀少な2011年、10年の時を経て今、飲み頃です。 Benjamin Leroux Corton Charlemagne Grand Cru 2011
Benjamin Leroux Corton Charlemagne Grand Cru 2011